女性のニキビについて

生理前になると、ニキビができやすくなります。これには、複数の原因があるため、1つずつ対処していくことが大切です。ここでは、生理前に起こる女性特有のニキビの原因や特徴、対処法などをご紹介します。

生理前に起きるニキビの原因

女性は、生理周期に合わせてホルモンバランスが変化しています。それによって、心身にさまざまな症状が現れるのです。生理前にニキビができやすくなるのには、女性ホルモンのプロゲステロンやプロスタグランジンが関係しています。

ホルモンバランスの乱れ

生理開始の10日程度前になると、黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されるようになります。プロゲステロンは、受精卵の着床を助け、妊娠しやすい状況を作るホルモンです。しかし、肌を乾燥させたり皮脂の分泌を促したりする働きもあるため、ニキビの原因になるのです。

過剰な皮脂は毛穴に詰まり、角栓を作ります。そして、その中でアクネ菌が皮脂をエサに増殖し、炎症を引き起こして赤ニキビになります。

抗菌ペプチドの減少

肌には、外部刺激から肌を守る抗菌ペプチドがあります。プロゲステロンには、抗菌ペプチドを減少させる働きがあるため、生理前になると肌が刺激を受けやすくなるのです。同時に、アクネ菌が活発になるため、赤ニキビができやすくなります。

胃腸の働きの低下

生理前には、プロスタグランジンという物質が増加します。これは、子宮を収縮させることで経血の排出を促す物質で、過剰に分泌されると胃腸の働きが低下するのです。その結果、便秘になって毒素が腸内に留まるようになります。そして、行き場を失った毒素を肌から排出するため、毒素が血流に乗って全身へと運ばれます。こうして、ニキビや肌荒れなどが起こるのです。

生理前・生理中のニキビの特徴

生理前や生理中にできるニキビの特徴は、フェイスラインや顎、口周りなどに現れることです。これらの部位はホルモンの影響を受けやすいため、特にニキビができやすいと考えられています。

ニキビをピルで治す(ホルモン治療)

ピルは、生理痛や生理不順、避妊などを目的として処方される薬です。実は、大人のニキビの改善にも効果が期待できます。これは、ピルにホルモンバランスを整える働きがあるためです。ピルを利用したホルモン治療のメリットは、服用するだけでホルモンの影響によるニキビの改善と予防効果が期待できることです。

ニキビの治療法には、抗生物質や抗炎症薬、毛穴の中に溜まった皮脂を取り除く面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)などがあります。これらの治療法は、ニキビが改善しても再発することが多いのですが、ピルによるホルモン療法は原因となるホルモンバランスを整えるため、根本的な治療になるのです。

なぜピルでの治療が効果的なのか

生理前になると、男性ホルモンが増加します。男性ホルモンには皮脂の分泌を活発にする働きがあるため、生理前になるとニキビができやすくなるのです。ピルには、男性ホルモンを押さえつつ女性ホルモンを補う働きがあるため、ニキビの改善が期待できます。

ニキビに対しては、避妊を目的に使用するものよりも成分量が少ない低用量ピルを使用します。女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが少しずつ含まれているため、妊娠中のホルモンバランスを作り出して排卵を抑えることができます。

また、エストロゲンは美肌ホルモンとも呼ばれており、皮脂の分泌をコントロールしたり肌のキメを整えたりする効果も期待できるのです。

ピルには、乳房の張り、吐き気、体重増加、倦怠感、頭痛、不正出血、血栓症、肝機能障害などの副作用があり、服用を始めてから2~3ヶ月の間は副作用を感じる人が多いようです。

血栓症は、血液の塊が血管を塞ぐことで循環障害を起こす病気のことで、心筋梗塞や脳梗塞、下肢の静脈血栓症などが該当します。低用量ピルの服用だけで血栓症になることは考えにくいですが、もともと血栓症ができやすい体質の人は飲まない方がよいでしょう。また、喫煙者はもともと血栓症のリスクが高いため、ピルを服用できません。

また、低用量ピルを服用している人は、服用していない人と比べて子宮頸がんのリスクが1.3~2.1倍高くなるといわれています。

ピルの飲み方

ピルは、1日1回毎日同じ時間に飲むことになります。飲み忘れるとニキビに対する効果が現れにくくなるため、忘れないように注意が必要です。21錠と28錠のものがあり、28錠タイプには偽薬が7錠ついています。まずは、偽薬の服用から始めて、飲み忘れないように習慣づけましょう。

ホルモン治療にオススメの低用量ピル

ピルは、万人に適用できる訳ではありません。個々で合う合わないがありますが、実際に試してみなければ効果や副作用などがどのように現れるかわからないのです。

マーベロン
トリキュラー
ヤーズ

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